保守党首選でジョンソン氏優位か 英EU強硬離脱に高まる現実味=石野なつみ
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辞任を表明したメイ英首相の後任を選ぶ保守党の党首選は6月20日、下院議員による第5回投票で、ジョンソン前外相とハント外相の2人が、決選投票への進出を決めた。7月23日 に保守党員約16万人による投票で新党首が決まり、次期首相となる見込みだ。目下の焦点は欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる両氏の方針だが、いずれも現実味に欠け、新首相誕生後も英国情勢の混乱が予想される。
EUからの離脱交渉では、当初の離脱期限は今年3月の予定だったが、今年10月末まで延期された。英国議会だけでなく保守党内部もまとめきれなかったメイ首相は5月24日、保守党党首を辞任すると発表。次期党首選には10人が立候補し、下院議員による第1回投票(6月13日)以降、投票を重ねて2人に絞り込んだ。同月22日から英国全土で合計16回の演説会が予定されており、保守党員による郵送投票も間もなく始まる。
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週刊エコノミスト
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