再び急騰するビットコイン 金融緩和を下支えに先高感=日枝千代
有料記事
ビットコイン価格が6月24日、約1年3カ月ぶりに1万ドルの大台を突破した。同月16日には約1年1カ月ぶりに100万円の大台も回復している。2017年末にかけて急騰したビットコインだが、昨年は価格が大きく下落。暗号資産(仮想通貨)は「一時的なブーム」とみなされたりしたが、今年に入って復活の兆しをみせている。米連邦準備制度理事会(FRB)など各国中央銀行の金融政策が緩和姿勢に転じていることも背景に、今後も先高感が強まる展開が見込まれる。
ビットコインは米ドル建ても円建てもほぼ似たような動きをたどる。円建てでは17年12月、1BTC(ビットコインの単位)=230万円台の過去最高値を記録。短期間で大きく上昇したことから、資産運用に興味を持たなかった若者からも大きな注目を集めた。しかし、18年に入るとビットコインは一転して下落が続き、同年12月には1BTC=35万円台と過去最高値から8割以上も下落した。
残り4049文字(全文4452文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める