教養・歴史書評

恋愛は脳のバグだった? 「分からない」こそ面白い=高部知子

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    「恋をする」って簡単に言うけれど、これは私たちの身体に起こる何の現象について言っているのだろう。心に何かが起きているのだろうか。脳に何か炎症でも起きてしまい、私はあの人にのぼせているのだろうか。「心なのか脳なのか」そこが問題だ。

     と、そんなテーマについて書かれている『脳はみんな病んでいる』(池谷裕二、中村うさぎ、新潮社、1400円)を読んでみた。

     本書は脳科学者である池谷氏と作家の中村うさぎ氏の対談という形式をとっている。二人の対談には『脳はこんなに悩ましい』(新潮文庫)という本にまとめられた前編があり、そこではなんと、このお二人はアメリカにDNA鑑定まで依頼して「自分とはなにか」を問うている。で、そのひとつの答えが本書の「みんな病んでいる」という切り口。例えば恋愛は「脳のバグ」つまり脳の暴走ということになるらしい。

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