eコマースで増えるプラごみ 規制強化の機運高まり商機も=岸田英明
6月28、29日に大阪で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議で「海洋プラスチックごみ流出ゼロ」の目標が採択されたことは、「エコ文明」をビジョンに掲げる中国でも話題になった。
プラごみ問題では、アジアで先行する台湾の取り組みも注目されている。台湾当局は2018年2月、海洋ごみの削減に向けた実施計画を発表。使い捨てのプラスチック製レジ袋、食器、コップ、ストローの使用を段階的に制限し、30年に全面的に禁止するとした。
このニュースは中国でも関心を集めた。中国プラスチック加工工業協会はホームページ上で「プラスチックストローの使用禁止でPLA(ポリ乳酸樹脂、植物由来のバイオマスプラスチック)に新商機」という台湾の記事を転載。オピニオンサイトの大公網も「1本のストローが台湾社会をかき回す」と題する記事で、台湾での規制を巡る議論を詳しく紹介した。
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週刊エコノミスト
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