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週刊エコノミスト Online 深層真相

拡大版 2019年「霞が関人事」を読み解く

経済産業省 “加計関連”の審議官退職

 今夏の人事異動でひっそりと経済産業省を退職した人物がいた。1987年通商産業省入省の藤原豊氏。学校法人「加計学園」問題でたびたび名前が出た人物だ。加計学園は愛媛県今治市で、国家戦略特区を利用しての獣医学部新設を目指していた。藤原氏は出向先の内閣府地方創生推進室次長として特区を担当。加計学園問題が世間を騒がせたさなかの2017年6月、ある文部科学省の文書の存在が明らかになった。

 文書には、内閣府関係者が「官邸の最高レベル」を盾に、文科省に獣医学部の早期開学を迫った、との記述があった。発言者として名前が挙がったのが藤原氏だった。藤原氏は同年7月、内閣府から追い払われるように経産省のインフラシステム輸出担当審議官に異動。以来「重要な仕事はさせていなかった」(経産省官僚)。藤原氏のこの時機での退職については、霞が関では「加計学園問題のほとぼりが冷めるのを待って退職させたのだろ…

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