週刊エコノミスト Online深層真相

国会対応の要職 旧建設頼みの環境省

 今夏の定期異動で、環境省の幹部人事に異変が現れている。官房長に就いた正田寛(ゆたか)氏は、建設省1986年入省。環境省に出向して、官房審議官や自然環境局長を歴任してはいるが、“よそ者”である。

 官房長は、法案や政策の討論・審議を巡って、議員との日程調整などを担う国会対応に当たる。官房長と二人三脚で国会対応をするのが官房総務課長だ。その官房総務課長に就任したのは、建設省90年入省の松本啓朗(ひろあき)氏。

 松本氏も、環境省で総合政策課長や会計課長など要職を歴任している。国会対応という省庁にとっては扇の要である二つのポストを、建設省出身2人が占める異様な事態になっている。

残り268文字(全文556文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事