政策をビジネスで実践=伊原智人 グリーン・アース・インスティテュート社長/753
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幻に終わった旧民主党政権による脱原発政策の立案で中心的な役割を果たした元経済産業官僚の伊原智人さん。国家公務員として2度の挫折を経て環境ベンチャー企業の社長に転じ、株式上場が視野に入った。
(聞き手=浜田健太郎・編集部)
「『ダーウィンの海』を越えるバイオ企業にしたい」
「経産省時代、核燃サイクルの破綻を訴えたが、マスコミにはしごを外されてしまった」
── 社長を務める「グリーン・アース・インスティテュート」(GEI)で、「バイオプラスチック」の開発に取り組んでいますね。
伊原 石油由来のプラスチックを燃やせば、大気中の二酸化炭素(CO2)が増えてしまいますが、石油由来のプラスチックを植物由来に置き換える場合に、当社の技術を駆使して基礎化学品を作ることができるので、いくつかの企業から共同開発の提案を受けています。さらに、海にプラスチックごみが流出する「海洋プラスチック問題」が深刻化していますが、自然界で分解できるプラスチックの原料も植物から作れるような開発も進めてい…
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週刊エコノミスト
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