週刊エコノミスト Online書評

『北海道社会の課題とその解決』 評者・服部茂幸

    編者 小樽商科大学地域経済研究部 ナカニシヤ出版 2500円

    積極的な地域研究継続 地元大学の研究成果が結実

     地方経済の衰退が止まらない。政府が地域全体のブランド化などローカル・アベノミクスの取り組みを進める中、大学(特に地方の国公立大)が地元経済についての研究拠点となることが期待されている。しかし、大学が期待に応えているとは必ずしも言えないだろう。そうした中、地元北海道の経済研究を積極的に行ってきたのが、小樽商科大学である。本書もその成果の一つだ。

     第1章では、北海道の工業化の可能性を扱う。大局的に見れば、首都東京とその周辺を例外として、製造業の力が弱い地域が衰退著しい地域となっている。その意味で、脱工業化が進むとされる現在でも、地域経済にとって製造業は重要と言える。

    残り817文字(全文1155文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    5月31日号

    超円安サバイバル14 際立つ「円」の激安感 先進国で最下位クラス ■梅田 啓祐/斎藤 信世17 独自ルポ 円安見聞録 製造業「正直困る」 タイでは「円買いだめ」 ■梅田 啓祐/斎藤 信世20 円安めぐり「ズレ」 選挙へ円安止めたい政府 日銀は円安辞さず ■熊野 英生23 首相の言動におびえる「岸り人 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事