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週刊エコノミスト Online 書評

希望の拠点「フルハウス」が増床へ=永江朗

 

作家の柳美里さんが書店「フルハウス」を開いたのは昨年の4月。立地する福島県南相馬市小高区は福島第1原発から半径20キロ圏の警戒区域に指定され、立ち入りが制限された。柳さんは2015年に神奈川県鎌倉市からこの地へ転居して創作を続けてきたが、自宅の一部を改装して書店にしたのである。倉庫を改装した小劇場「La MaMa ODAKA(ラママ・オダカ)」も併設され、柳さんの劇団「青春五月党」の公演や作家の朗読会などが行われている。

 開店資金はクラウドファンディングによって調達した。「世界で一番美しい場所をつくる」という柳さんの言葉に573人が応え、890万2850円が集まった。

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