「漫画村」の元運営者拘束 著作権法改正論議に一石 現行法で対処可能を実証=前原一輝
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インターネット上に違法に公開された漫画を無料で読めるサイト「漫画村」の元運営者とみられる容疑者が7月7日、フィリピンの空港内で拘束された。福岡県警などが、著作権法違反の疑いで逮捕状を取っており、フィリピンから送還され次第、逮捕される見通しである。今回の容疑者の拘束は、著作権の権利者保護の観点で意義があるだけでなく、著作権法改正の議論にも一石を投じる。
漫画村は、違法に公開されている漫画を閲覧できるようにリンクを張り、「リーチサイト」と呼ばれている。2016年に開設され、人気漫画を扱う出版社は、推計約3000億円の被害を受けたとされている。このようなリーチサイトは漫画村以外にも存在する。文化庁は対策として、違法にネット上に公開された静止画を故意にダウンロードした場合には、2年以下の懲役または200万円以下の罰金、またはその両方を科すという内容の…
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週刊エコノミスト
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