NEWS EU離脱の前に 英国新首相に迫る「イラン問題」=橋本択摩
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合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性も否定しないジョンソン前英外相が7月24日、首相に就任した。無秩序なEU離脱への警戒が強まる中で、新首相にはもう一つの難問が立ちはだかる。イラン問題だ。
7月19日に発生したホルムズ海峡でのイランによる英船籍タンカー拿捕(だほ)事件を受けて、中東情勢の緊迫度が一段と増している。昨年5月、トランプ米政権はイランとの核合意を離脱し、イランに経済制裁を課す中、英独仏の欧州核合意調印国はイランに対して核合意の維持を懸命に説得し続けてきた。
しかし、米国による経済制裁を恐れる欧州企業の多くはイランからの撤退を次々に決定するなど、英独仏およびEU当局は有効な手段を持ちえていない。
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週刊エコノミスト
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