国際・政治注目の特集

NEWS EU離脱の前に 英国新首相に迫る「イラン問題」=橋本択摩

ジョンソン英国新首相
ジョンソン英国新首相

 合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性も否定しないジョンソン前英外相が7月24日、首相に就任した。無秩序なEU離脱への警戒が強まる中で、新首相にはもう一つの難問が立ちはだかる。イラン問題だ。

 7月19日に発生したホルムズ海峡でのイランによる英船籍タンカー拿捕(だほ)事件を受けて、中東情勢の緊迫度が一段と増している。昨年5月、トランプ米政権はイランとの核合意を離脱し、イランに経済制裁を課す中、英独仏の欧州核合意調印国はイランに対して核合意の維持を懸命に説得し続けてきた。

 しかし、米国による経済制裁を恐れる欧州企業の多くはイランからの撤退を次々に決定するなど、英独仏およびEU当局は有効な手段を持ちえていない。

残り879文字(全文1185文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月2日号

バブル超え 日本の実力24 実体経済と乖離する株高にたまるマグマ■編集部26 株価4万円 私はこう見る マネー資本主義が作った壮大なバブル■澤上篤人27 株価4万円 私はこう見る 割高感なく急速な調整はない■新原謙介28 株価4万円を考える 日本“企業”と日本“経済”は違う■山口範大30 日独逆転  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事