アボット・ラボラトリーズ 米ヘルスケア、心臓血管に強み=小田切尚登/249
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◆Abbott Laboratories
ヘルスケア関連商品の開発、製造、販売を多角的に行っている医療機器・医薬品の大手企業である。医療機器部門、診断関連部門、栄養補助食品部門、後発医薬品の四つの部門からなり、心臓血管領域に強みを持っている。
国別シェアを見ると、米国の売り上げが全体の35%に対し、新興国が4割を超えているのが目を引く。ヘルスケア業界で株式時価総額世界第7位。
最大の事業部門は医療機器である。売り上げが全体の33%と最大で営業利益の40%を占める。有望な製品が多く成長が期待される分野でもある。心血管関係の分野が中心であり、ペースメーカー、皮下心電図モニター、小型心臓ポンプ、脳・脊髄(せきずい)の電気刺激装置、ステント(網状の金属製筒)、血糖測定機器など心血管治療の大半をカバーしている。
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週刊エコノミスト
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