新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 商社の稼ぎ方

住友商事 農業資材販売 個別農家との接点は商機=為田耕太郎

スペクター社による技術指導(住友商事提供)
スペクター社による技術指導(住友商事提供)

 住友商事は2018年11月、 ウクライナの農業資材直販会社「スペクター」の株式51%を取得した。ウクライナの農家向けに、種子、農薬、肥料など(以下農業資材)を直接販売提供し、技術提案も行っている。たとえば「この農場ならば、この農薬は何月何日ごろに、こういうふうに散布したらよい」という具合だ。同様の事業として11年にルーマニア「アルチェド」、15年にブラジル「アグロ・アマゾニア」を子会社化した。

 住友商事の農業資材事業の歴史は1970年代にさかのぼる。当初は日系メーカーの農薬を、海外の卸売業者に輸出する「トレード」が主体だった。その後、トレードの取引先であった海外の卸売業に出資して経営参画する「事業投資」へと移った。卸売業への経営参画では、取引先は現地の問屋。トレードと同様にBtoB(法人向け)の事業だ。

残り891文字(全文1248文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中郁次郎 一橋大学名誉教授「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化■大垣昌夫23 Q&Aで理解す [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事