週刊エコノミスト Online闘論席

片山杜秀の闘論席

     

    テロの定義は難しいが、以下のように考えてみたい。何か小さなものが、何か大きなものに憎しみを抱いているけれど、正面から堂々と対抗できない。そこで小さなものは、用いられる暴力を最大化して奇襲的に使ってみる。

     権力が明らかに個人に集中し、もしもその個人を倒せれば世界がたちまち変わると考えやすかった時代には、個人を標的にしたテロがはやった。日本なら、井伊直弼(なおすけ)も大久保利通も伊藤博文も原敬(たかし)も、そろってテロの犠牲になった。

     しかし、世界が複雑になり、個人よりも組織が力を持つと考えられると、襲撃対象も変わる。1974年の三…

    残り521文字(全文789文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月4日号

    AIチップで沸騰!半導体第1部 世界の開発最先端14 GAFAも開発に乗り出す AIチップの8兆円市場 ■津田 建二/編集部18 Q&Aで分かる AIチップ ■編集部/監修=本村 真人21 インタビュー ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP) 山本達夫 社長「推論用AIチップのコア開 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット