経済・企業世界景気の終わり

日本経済 追加緩和迫られる日銀 10~12月に短期金利引き下げか=木内登英

    導入から3年、日銀の長短金利操作政策は岐路に立たされている(Bloomberg)
    導入から3年、日銀の長短金利操作政策は岐路に立たされている(Bloomberg)

     FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げ(政策金利引き下げ)に動くなか、日銀もそれに追随するとの見方が出ている。しかし、利下げ余地が2%程度もあるFRBとは異なり、利下げやその他の緩和手段が限られる日銀は、緩和カードをできる限り温存したいと考えているはずだ。

     日銀が緩和策実施までのつなぎ、いわば時間稼ぎの手段として活用していくのが、フォワードガイダンス(政策方針)の漸次的な時間軸延長だろう。今年4月の決定会合で日銀は、政策金利のフォワードガイダンスについて、「当分の間、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持する」との文章に、「少なくとも2020年春ごろまで」という文言を加えた。

     時間を明示したフォワードガイダンスは、時間軸を修正することで一種の緩和手段として利用でき、ECB(欧州中央銀行)がすでに採用している。たとえば、この先景気減速や円高が進む場合には、現在の時間軸を「少なくとも20年後半まで」などと段階的に延長していくことでイールドカーブのフラット化を促し、円高をけん制することも可能だ。

    残り2831文字(全文3283文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    11月3日号

    コロナ株高の崩壊14 金利上昇で沈むハイテク株 11月にダウ5000ドル暴落も ■神崎 修一17 リスク1 米バブル 下落局面への転換点 ■菊池 真19 リスク2 GAFA 米IT潰し ソフトバンクも試練 ■荒武 秀至20 米大統領選 勝敗予想 バイデンの「雪崩的勝利」も ■中岡 望23 失業率が示 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット