週刊エコノミスト Online不動産コンサル長嶋修の一棟両断

外壁タイル落下事故は誰の責任か/10

     マンションの外壁はタイル張りが多い。見栄えがする一方、高所から落下すれば、それは「凶器」となる。いま日本のあちこちで、マンションのタイルが落ち始めており、事例には枚挙にいとまがない。

     数年前の台風の際には、東京都三鷹市のビルの外壁からタイルが剥がれ落ち、ビル付近にいた歩行者を直撃しけがをした。この建物は事故の約4時間前に、縦2メートル、横3メートルの外壁が剥がれ落ち、撤去作業を行ったばかりだった。

     筆者が創業したさくら事務所には、毎日のようにマンションの管理組合からタイル剥落に関する相談が舞い込む。神奈川県にある築3年のマンションでは、9階付近から複数のタイルが落下。幸いけが人は出なかったものの、該当箇所以外でもタイルが明らかに浮いていた。急きょ足場を組んでタイルの打診調査を行ったところ、全体の20%以上がいつ剥がれてもおかしくない状態だった。

    残り969文字(全文1347文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    6月2日号

    緊急提言 コロナ危機の経済学第1部 政治・経済編16 英知を結集 前例なき時代へ処方箋 ■編集部18 インタビュー 竹中平蔵 東洋大教授、慶応義塾大名誉教授 「デジタル化の遅れ挽回する好機」20 戦時体制 市場・金融政策万能の見直し ■高田 創22 経済政策 副作用忘却した世論迎合の危うさ ■森田  [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット