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変わる医療・介護の評価方法(上)=山本隆一

 医療・介護の分野で、医療・介護行為の結果を重視する「アウトカム評価」の流れが強まっている。人口の高齢化に伴い医療・介護費用が急増する中、医療・介護の施術数に応じて報酬を支払う現行の「出来高払い制度」では、保険制度の持続性に疑問符が付くうえ、国民が納得する質の高いサービスの提供が難しいからだ。今号と次号の2回にわたって、医療・介護のアウトカム評価の現状と、今後の展望を語りたい。

 医療や介護の質を測る方法には、「プロセス(過程)評価」と「アウトカム(結果・成果)評価」がある。プロセス評価は、「従業員向けにメタボ健診を実施している」などの過程や体制を評価する。一方、アウトカム評価は、「糖尿病の罹患(りかん)率が低下した」などの結果を評価するものだ。

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