週刊エコノミスト Online 2040年の社会保障を考える
変わる医療・介護の評価方法(下)=山本隆一
有料記事
前回(8月27日号)はインプット(費用請求)情報を中心に日本で医療や介護のデータベースの整備が進んでいることを紹介した。
さて、医療保険の請求書であるレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)や介護保険総合データベースの整備と利用だけで十分であろうか。インプット情報に限っても十分ではない。現状の最大の問題はNDBと介護保険総合データベースが連結できないことにある。
医療と介護は異なるサービスではあるが、重なる境界領域もある。少なくとも一部は相互補完的であり、一方だけを分析しても正確さを欠く。国民健康保険(国保)の保険者はほとんど自治体であり、介護も医療も担当している。
残り2310文字(全文2602文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める