レスメド 睡眠時無呼吸症候群の治療機器大手=永井知美/252
米レスメドは睡眠時無呼吸症候群(SAS)をはじめとする呼吸関連の医療機器・ソフト分野で蘭フィリップスと世界首位を争う有力企業だ。SAS治療におけるパイオニア的存在で、世界120カ国超に展開、呼吸器疾患の診断・治療から患者の管理に関わる医療機器・ソフトの研究開発・製造・販売を手掛けている。
日本でも新幹線やバスの運転手が居眠り運転で事故を起こして認知度が高まったSASは、肥満や加齢、呼吸器の形態的問題などにより睡眠中に気道が塞がってなる病気である。睡眠中、無意識に何度も覚醒するので体も脳も休まらず、眠気、頭痛、判断力の低下など日常生活に支障をきたす。睡眠中に酸欠状態になるので酸素を体に送ろうとする心臓や血管に負担がかかり、高血圧、心不全、脳卒中などの合併症を引き起こす恐れもある。
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週刊エコノミスト
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