万国数据 中国のデータセンター大手=富岡浩司/253
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万国数据(GDS)は中国のインターネット・データセンター(IDC)業者で最大手の一角である。同社は2001年に、災害など不測の事態が発生しても、企業が事業の継続や復旧を図れるよう、それらの企業のデータバックアップやリカバリーサービスを提供する企業として設立された。その後、大都市周辺でのデータセンター事業に本格的に進出し、16年11月にはナスダックに上場、18年末には中国国内でデータセンターを35カ所、19年第1四半期末には37カ所を展開するまでに至った。
中国のIDC市場は高成長が見込まれている。GDSのライバル企業である北京光環新網科技の年次報告書に掲載された調査データによると、中国のIDC市場は17年の946億人民元(約1兆4190億円)から18年は28%増の1210億人民元(約1兆8150億円)となり、20年にはさらに2018億人民元に拡大すると見込まれている。
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週刊エコノミスト
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