新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 書評

『創発型責任経営 新しいつながりの経営モデル』 評者・加護野忠男

著者 國部克彦(神戸大学副学長)、西谷公孝(神戸大学教授)、北田皓嗣(法政大学准教授)、安藤光展(一般社団法人CSRコミュニケーション協会代表理事) 日本経済新聞出版社 1800円

社会的責任果たす企業経営 理論と実例両面で詳述

 これまで経験したことのない異常気象が頻発しているのは、地球温暖化のせいではないかと考える人が増えている。このような状況では、国や国際機関が定めた環境基準に従うだけでは不十分で、企業が積極的に動く必要があるのではないかと考える企業人も増えている。誰かに強制されたわけでもないのにCSR経営(社会的責任を果たす経営)を実践する日本企業が増えているのはその証左である。著者たちは、このような動きを「創発型責任経営」と呼んで理論化し、それをさらに拡大・高度化しようとしている。

 本書は三つの部分から構成されている。最初は、創発的責任経営の基礎となる理論を解説した部分(第1章から第3章)である。

残り836文字(全文1243文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事