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週刊エコノミスト Online 書評

『官僚制と公文書』『新インド入門』『貧困専業主婦』『ビジネス・フレームワークの落とし穴』

『官僚制と公文書』 新藤宗幸著 ちくま新書 820円

 日本の官僚は、その制度の精緻さで国を支えてきたと評価される一方で、鼻持ちならないエリートとして敬遠されるなど、見方が割れていた。しかし今、信じがたい頻度で公文書の改ざんや紛失が報じられ、根本的な危機に瀕(ひん)していることは衆目の一致するところだろう。著者は、情報公開法や公文書管理法など官僚制と深く関わる法律を分析するとともに、「官邸主導」によって崩壊したその姿を詳述。そして今後、どう再建するかにまで踏み込んでいく。(K)

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