ニューヨーク 悲劇の放置死事件に同情の声=冷泉彰彦
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米国では年間に平均38人の子どもが車内に放置されて死亡している。温暖化を背景に、死亡事例は増加傾向にあり、昨年は52人が犠牲になった。こうした事件については、保護監督責任のある成人に実刑を伴う厳罰が下るのが一般的なのだが、ニューヨークで起きた1歳双子の死亡事件を巡っては、市民から同情の声も出ている。
事件が起こったのは7月下旬。1歳の誕生日を迎えたばかりの男女の双子が、自家用車の中で熱中症死した。父親は、自分が保育園に子どもたちを連れて行ったと勘違いし、双子を後部座席に乗せたまま出勤。勤務を終えて車に戻ると、子どもたちが死亡していたという。父親はパニックを起こしているところを通報され、傷害致死、児童遺棄の容疑で逮捕された。
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