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イタリア・コンテ政権崩壊 内相の乱にユーロ危機の足音=熊谷徹
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イタリアの右派ポピュリスト政党「同盟」党首、サルビーニ副首相兼内相が8月8日に左派ポピュリスト勢力「五つ星運動」との連立を解消し、コンテ首相に対する不信任投票と選挙のやり直しを求めた。この結果、首相は8月20日に混乱の責任を取り辞任した。論壇ではサルビーニ政権が誕生した場合、ユーロ危機の再燃を懸念する声が強い。
ドイツの日刊紙『南ドイツ新聞』は8月20日付の電子版で「コンテ氏は議会での演説で『サルビーニ氏は連立を解消し政局を空転させることによって、自分の政治的野心を国政よりも重視していることを示した。このような状態では政権運営は不可能だ』と内相を強く批判した。これに対しサルビーニ内相は、『今年10月には選挙を行うべきだ。私は有権者の審判を恐れていない』と述べ、自分の行為の正当性を強調した」と報じた。
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週刊エコノミスト
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