ニッポンの海から消える魚たち 漁業資源管理は間に合うか=具志堅浩二
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稚魚(シラスウナギ)の漁獲量が減少し続けるニホンウナギ。2014年には国際自然保護連合(IUCN)から絶滅危惧種に指定されている。19年漁期(18年11月~19年5月)の国内シラスウナギ漁獲量は3・7トンとなり、過去最低だった13年漁期の5・2トンを下回る結果に終わった。
シラスウナギは、マリアナ諸島付近の海で生まれた後、黒潮で東アジアまで流れてくる。水産庁増殖推進部の担当者は「中国や台湾では例年並みの漁獲量だった。海流の影響で日本にあまり流れてこなかった可能性もあるが、原因ははっきりとは分からない」としている。資源の減少傾向は見られるため、引き続き資源管理に取り組むという。
取れる量が減った魚介類は、シラスウナギだけではない。
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週刊エコノミスト
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