資源・エネルギーエコノミストリポート

福島原発汚染水 処理策の見通しがつかないまま近づくタンク容量満杯リミット=木野龍逸

    福島第1原発の敷地内に建ち並ぶ汚染水タンク群
    福島第1原発の敷地内に建ち並ぶ汚染水タンク群

     放射性のトリチウムが含まれる汚染水をこれからどうするのか。東電は8月に、今のままため続けると2022年夏にタンクが満杯になると表明したが、今後の方針について議論している政府の委員会は、結論をいつ出すのか見通しを付けられずにいる。

     東電福島第1原発では、メルトダウンした核燃料に触れた水がたまる建屋に地下水が流れ込むなどしているため、1日に約170立方メートルずつ、汚染水の量が増え続けている。汚染水は多核種除去設備(ALPS(アルプス))などでセシウムやストロンチウムなどの放射性物質を除去しているが、放射性のトリチウムだけは除去できずにそのまま残っている。

     これらの汚染水は19年7月18日時点で、福島第1原発の敷地内に林立する960基のタンクに約115万立方メートル分、貯蔵されている。

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