週刊エコノミスト Online不動産コンサル長嶋修の一棟両断

トラブルの元凶は「境界線」/13

 日本の空き家はこれから加速度的に増加する。野村総合研究所によれば、2033年には空き家が約2170万戸、空き家率は30%になる。

 親が亡くなって誰も住まなくなったとき、実家の空き家をどうするのか。もし「売ろう」「相続しよう」と考えているなら、今のうちに絶対解決しておきたい問題がある。不動産の「境界問題」だ。

 不動産取引のトラブルで圧倒的ナンバーワンが境界を巡るトラブル。隣地との境界があいまいなまま不動産取引を行うと、後々隣地ともめごとになることがあるため、一般的には「引き渡しまでに境界を明示すること」といった取り決めをすることが多い。これは単に境界標を確認するだけでは足りず、隣地所有者との合意書が必要だ。

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