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週刊エコノミスト Online 書評

アメリカ 初対面同士の会話術を通じた社会批判がヒット=冷泉彰彦

 日本の場合は、キレやすい人の存在や、敬語の難しさなどもあって近年は「初対面同士の会話」はできるだけ避けるようになってきた。極端に防衛的なコンビニ敬語が発達し、同時に嫌われているのも同じ理由だ。こうした日本の状況と比較すると、アメリカでは道ですれ違った際のあいさつや、店員との気軽な雑談など初対面同士のコミュニケーションは現在でも気軽に行われている。

 そのアメリカで、初対面同士のコミュニケーションについて、特にその難しさを指摘した本が売れている。『ニューヨーク・タイムズ』などのコラムニストを務めていたこともある、英国出身のカナダ人批評家マルコム・グラッドウェルによる『初対面同士の会話(“Talking to Strangers”)我々が知っておかねばならない知られざる人間性の側面』で、9月10日に発売以来アマゾンの「最も売れた本(ノンフィクシ…

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