価格帯別 マンション価格上昇率ランキング 手が届く4000万円台
本誌は東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県のマンションを対象に、2014年8月時点と19年8月時点の価格を比較した上昇率について、価格帯ごとにランキング付けした。価格情報はグルーヴ・アールのマンション情報サイト「マンションレビュー」からデータ提供を受けた。
8000万~9000万円台、1億円以上の価格帯は、港区や渋谷区などの山の手エリアの物件に集中。一方、4000万円台、5000万円台では荒川区、墨田区など下町の物件が多数ランクインした。高価格帯の上位では特に、資産価値上昇の条件とされる「都心」「駅近」「大規模」の3要素が顕著に表れた。
全価格帯を通じた上位7位までを1億円超の物件が占めた。上昇率が50%を超えたのは1億円超の20物件を含む35物件で、全て7000万円以上だった。
【表の説明】
東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県のマンションのうち「マンションレビュー」がデータを所有する物件を対象に、販売価格(70平方メートル換算)の上昇率をランク付けした。上昇率は2019年8月と14年8月の価格を比較。建築年が19年9月以降のもの、昭和に建築されたものは含まない。リノベーションを施して高額で再販されたなどの事情で価格が高騰した物件についても、純粋な相場比較ができないと判断し、除外した。28~29ページの「タワマン価格上昇率 ベスト80」は、地上20階以上の物件が対象。昭和の物件も含む。
手が届く4000万円台
トップは南千住駅徒歩6分の「コスモシティ東京イースト」。南千住は常磐線が上野東京ラインに直結となったことで、人気が急上昇している。大手町まで半蔵門線で10分圏内の清澄白河や住吉、都営新宿線で20分圏内の森下、大島、東大島、西大島など、利便性の割に値ごろ感のある江東区からのランキング入りも目立つ。
東京23区外では、浦和、大宮から計3物件、川崎市中原区からも3物件がランクインした。