週刊エコノミスト Online闘論席

古賀茂明の闘論席

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

初入閣の小泉進次郎環境相が厳しいバッシングにさらされている。「汚染処理水は所管外」発言でつまずき、何を言っても、中身がない「ポエム」とばかにされる。9月の国連気候行動サミットの前日、気候変動問題に「セクシーに取り組む」と発言し炎上した。

 しかし、私が取り上げたいのは、小泉氏ではない。これを報じる大手メディアの姿勢だ。日本は一時期、省エネや再生可能エネルギー分野で世界の先頭に立った。しかし今や、見る影もなく、途上国にも追い越されつつある。

 パリ協定の交渉などでも、日本は毎回、海外NGOのターゲットとなり、今回のサミットでも安倍首相を揶揄(やゆ)する大きな顔の人形が街頭に登場した。

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