週刊エコノミスト Online書評

『AI時代の労働の哲学』 評者・加護野忠男

    著者 稲葉振一郎(明治学院大学教授) 講談社 1600円

    AI導入を契機に自明視される世界観を問う

     人間の知的な判断に依存してきた諸分野でAIの導入が進められている。判断の自動化が進められているのである。このようなAIが知的な労働の分野で人間の存在意義を奪ってしまうのではないかという不安を抱く。囲碁や将棋の分野でAIが人間の達人に勝ったという報道を見ると、不安はますます強くなる。

     本書は、AIの導入によって労働がどのように変わるかを大きく深く考えようとした著作である。現代の労働…

    残り904文字(全文1144文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月17日号

    勝つ負ける地銀ランキング18 弱まり続ける「稼ぐ力」 “利益率かさ上げ”のツケ ■大堀 達也/吉脇 丈志19 最新 地銀全103行収益力ランキング23「粉飾倒産」でヤケド負う ■編集部24 東証改革 時価総額500億円未満が1部市場に31行 ■編集部27 “無風”の減益 「益出しのネタ」尽きる “苦 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット