映画 ラフィキ ふたりの夢 同性愛を描いて上映禁止 ケニア映画のみずみずしさ=勝田友巳
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デジタル化の波は世界の隅々にまで及び、映画の地図に“辺境”は存在しなくなった。あらゆるところで映画が生まれ、届けられる。ケニアで作られたこの映画は、カンヌ国際映画祭を経て日本の映画館に上陸する。遠いアフリカの景色とともに、万国共通の人間の情を示すかたわら、文化と社会が個人の感情を抑えつけている状況も伝えてくれる。
ケナ(サマンサ・ムガシア)は母親と2人暮らし、サバサバしていて遊ぶのはもっぱら男の友だち。別居中の父親は選挙に立候補して、オケミと争っている。オケミの娘ジキ(シェイラ・ムニヴァ)は、派手な装いで奔放に振る舞い人目を集める存在だ。その2人が互いに引かれ合う。
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週刊エコノミスト
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