舞台 吉例顔見世大歌舞伎 梅雨小袖昔八丈 髪結新三=小玉祥子
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小悪党かつ気風のいい男ぶり あたり役の尾上菊五郎に期待
河竹黙阿弥の人気作品「髪結新三」の主人公、新三を、東京・歌舞伎座の11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」であたり役とする尾上菊五郎が演じている。
店を持たずに、商家をまわって髪を結う新三は、出入りする材木商、白子屋の娘お熊と手代(使用人)の忠七が恋仲と知る。ひともうけをたくらんだ新三は忠七をそそのかしてお熊をかどわかし、自宅に監禁する。新三は白子屋の意を受けて掛け合いに来た親分、弥太五郎源七に恥をかかせて追い返す。だが、続いて現れた家主の長兵衛にはやり込められてしまう。
初演は明治6(1873)年で五世尾上菊五郎が新三をつとめた。新三は、その後、五世の子の六世菊五郎から二世尾上松緑(しょうろく)、十七世中村勘三郎へと受け継がれた。現菊五郎は1994年に初演した。
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週刊エコノミスト
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