宮沢氏の自民税調“降格” 背景に参院選での失敗
有料記事
自民党税制調査会(税調)の非公式幹部会合(インナー)が10月に開かれ、年末の2020年度税制改正大綱取りまとめに向けた議論が始まった。今秋、実務を仕切る小委員長に就任したのは参院議員の宮沢洋一前税調会長=写真。会長が小委員長に回る“降格”人事はきわめて珍しい。
この「残酷な人事」(自民党関係者)について永田町でささやかれているのが、7月の参院選での宮沢氏の“失敗”だ。
宮沢氏の地元、広島選挙区(改選数2)で、まず公認が決まったのは現職の溝手顕正氏。これに対し、自民党本部は2人目の公認候補として、河井克行前法相の妻で新人の河井案里氏を擁立した。「保守分裂」は免れず、溝手氏を推す広島県連会長の宮沢氏は党本部に対し「溝手さんいじめという印象」と怒った。
残り185文字(全文513文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める