週刊エコノミスト Online深層真相

宮沢氏の自民税調“降格” 背景に参院選での失敗

宮沢洋一 前税調会長
宮沢洋一 前税調会長

 自民党税制調査会(税調)の非公式幹部会合(インナー)が10月に開かれ、年末の2020年度税制改正大綱取りまとめに向けた議論が始まった。今秋、実務を仕切る小委員長に就任したのは参院議員の宮沢洋一前税調会長=写真。会長が小委員長に回る“降格”人事はきわめて珍しい。

 この「残酷な人事」(自民党関係者)について永田町でささやかれているのが、7月の参院選での宮沢氏の“失敗”だ。

 宮沢氏の地元、広島選挙区(改選数2)で、まず公認が決まったのは現職の溝手顕正氏。これに対し、自民党本部は2人目の公認候補として、河井克行前法相の妻で新人の河井案里氏を擁立した。「保守分裂」は免れず、溝手氏を推す広島県連会長の宮沢氏は党本部に対し「溝手さんいじめという印象」と怒った。

残り185文字(全文513文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事