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週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断

大手の新築でも「安心」は買えない/20

工事不良で傾いていることが判明した大規模マンション
工事不良で傾いていることが判明した大規模マンション

 不動産にもいわゆる「大手志向」があるが、その根拠はあいまいだ。タワーマンションや大規模マンションは、誰もが知る大手不動産会社が手掛けるが、中小不動産会社ではダメというわけでもない。立地が良くて間取りもそこそこなら、事業者の規模はさほど問題にならない。

 大手が手掛けたマンションであれば絶対に安心であるとも限らない。過去には基礎工事や配管工事がずさんであることが分譲後に発覚し、大問題になった事例がいくつもある。残念なことに、大規模マンションの欠陥が発覚して大騒ぎになる事例は、数年に1度のペースで起きている。

 三井住友建設が施工を担当し、三井不動産レジデンシャルが2006年に販売を開始した、横浜市都筑区にある「パークシティLaLa横浜」は全4棟705戸からなる大規模マンションだが、15年に8本の杭(くい)不足が発見されたほか、施工データの偽装も発覚して大問題になった。施工会社が地盤調査を一部実施しておらず、複数の杭が支持層(強固な地盤)に届いていない可能性が浮上した。建物の傾きとの因果関係は証明されな…

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