ASMLホールディング 半導体製造用露光装置で世界首位=永井知美/263
蘭ASMLホールディングは、1984年に設立された半導体製造装置メーカーで、半導体製造装置売上高で世界2位(2018年。半導体市場調査の米VLSIリサーチ調べ)。首位の米アプライドマテリアルズが半導体製造工程の多くを手掛けるのに対して、ASMLは半導体の性能を左右する最も重要な工程「露光」に特化、世界の露光装置売上高シェアの約9割を占める(17年。筆者推計)。
オランダ、米国、中国、韓国などに生産拠点を置き、米インテル、サムスン電子(韓国)、TSMC(台湾)など、世界中の主要半導体メーカーを顧客とする。半導体市場が回復の兆しを見せていること、半導体の一段の微細化に必要な最先端露光装置を供給できる唯一のメーカーであることから、ASMLに注目が集まっている。
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週刊エコノミスト
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