「道連れ彦輔」連載中=逢坂剛・作家/768
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国際ハードボイルドから公安警察、道中ものまで幅広い分野の小説に取り組み、エンターテインメント街道を走り続ける作家、逢坂剛さん。尽きることのないエネルギーの源泉はどこに──。
(聞き手=大宮知信・ジャーナリスト)
「誰も書かない小説を書く。それが楽しい」
「年を取ると、自分が生まれた時代や、おやじが描いた江戸の風物に興味が湧いてきてね」
── 毎日新聞「日曜くらぶ」に連載中の「道連れ彦輔 居直り道中」は、すでに80回を超えています。いま彦輔の一行は中山道を歩いていますが、どこまで行くんですか。
逢坂 江戸から長崎まで行くということで始めた道中ものだったんですが、やっと中山道の真ん中ぐらいに来た。本当は長崎へ行って、日本近代医学の父といわれるシーボルトの話につなげようと思ったんだけど、このペースだと新幹線にでも乗らない限り長崎まで行けそうにない(笑)。今年10月で終わる予定だった連載を年内まで延ばしてもらって、中山道の木曽あたりで一応決着をつけます。
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週刊エコノミスト
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