半導体材料の輸出規制強化 韓国で進む調達先変更と自前生産 日本は「いつか来た道」歩むのか=服部毅
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経済産業省は今年7月、「大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて」との文書を突然発表し、フッ化ポリイミド、フッ化水素、レジスト(半導体製造用感光液)の3品目で輸出管理規制を強化する方針を明らかにした。これだけ読めば、韓国が得意とする半導体、ディスプレー製造を狙い撃ちし、3品目の材料すべてを規制したように思われるが、省令を見ると対象品が限定されているのが分かる。
規制が強化されたのは、(1)フッ素の含有量が全重量の10%以上のフッ化ポリイミド、(2)フッ化水素の含有量が全重量の30%を超えて含まれる物質(液体及びガス)、(3)193ナノメートル(ナノは10億分の1)未満の波長の光で使用するように設計されたレジスト──と付加価値が高い製品だ。
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週刊エコノミスト
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