吉脇丈志/稲留正英
有料記事
編集部から
実家に帰ったとき、久しぶりに父の運転する車に乗る機会があった。実家が最寄り駅から離れていることもあり、父は70代後半ではあるものの毎日車を運転している。
ふと運転席を見ると何だか見慣れない端末が置いてある。聞けば運転データを記録する端末とのこと。データは保険会社に送られ、その得点によって自動車保険料が割引になるそうだ。
何となく運転操作がゆっくりになった気がして、やっぱり年なのかな、と思っていたが、そうではなく、得点を少しでも上げるために丁寧な運転になるらしい。急発進や急ブレーキを避け、より滑らかな運転が高得点のコツだという。ただ運転に自信がある父は80点以下は許せないらしく、高速道路への合流の際もゆっくり加速していた。必要な急ブレーキも躊躇してしまうかもしれない。必要以上に意識するのは考えものだろう。
残り1096文字(全文1458文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める