教養・歴史書評

『隠された奴隷制』 評者・浜矩子

    著者 植村邦彦(関西大学教授) 集英社新書 880円

    資本主義的生産体制こそベールをかぶった奴隷制度

     恐ろしい本である。その恐ろしさの本質が次のくだりに凝縮されている。「自分自身が『奴隷』であることに気づいていない『奴隷』。主観的には自分は『最大の自由』と『個人の完全な独立性』を享受していると思っている『奴隷』。」

     この自覚症状なき奴隷たちは、資本主義の展開過程の中で産み落とされた。工場労働者としての彼らの誕生プ…

    残り950文字(全文1157文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月25日号

    契約のルールが変わる 民法改正16 経済活動の規律が一変 4月施行のインパクト ■市川 明代19 インタビュー 潮見佳男 京都大学大学院法学研究科教授 120年ぶり改正の意義 「市民に分かりやすく社会に生きた民法に」第1部 債権法編21 ココが大事1 「契約」が変わる ケース別で解説 改正の重要ポイ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット