週刊エコノミスト Online 不動産コンサル長嶋修の一棟両断
下振れしにくい中古マンション価格/24
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令和元年も残すところあと1カ月。元号の変わり目には大きな社会変化が起きている。大正から昭和に変わる際は、関東大震災による膨大な不良債権と未熟な金融システムから金融恐慌が発生。昭和から平成に変わる際はバブルが崩壊し、日本はその後、失われた20年に突入。その間、東京都心部の地価は3分の1にまで急落した。平成から令和に変わった今回は一体どんな変化が巻き起こるのか。
不動産価格は経済情勢によって上下するので、この先の経済が見通せれば、理屈上ある程度は価格を先読みできる。特に都心3区(中央・千代田・港区)の中古マンション成約単価は、図のように見事に日経平均株価と連動している。都心3区の値動きは都内全体に波及し、やがて神奈川・埼玉・千葉へと連動していく。新築マンションの場合はもう少し限定的な連動性となるものの、いずれにせよ今後の趨勢(すうせい)は株価次第というこ…
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