ニューヨーク 高潮に強い都市へ計画承認=冷泉彰彦
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ニューヨーク市は、外海に近いマンハッタン島南部の沿岸部に高潮対策の計画を進めている。対象となるのは、西はトライベッカ地区から島の南端を回って、ウォール街の北東に至る約5・1キロの海岸線。徹底的な護岸工事を行うとともに、島内の建物についても配電盤を地下から地上に移設するなどして、高潮に強い都市を目指す。
マンハッタン島南部は、2012年10月に上陸したハリケーン「サンディ」がもたらした高潮で大きな被害を受けた。島の南部は、多くの地下鉄駅や博物館などが浸水したほか、マンハッタン島とブルックリンを結ぶ自動車専用の海底トンネルや地下鉄の海底トンネルが水没。ウォール街も被災し、ニューヨーク証券取引所は2日間にわたって休場した。
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週刊エコノミスト
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