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週刊エコノミスト Online 深層真相

ワイド特別版 2020年の企業人事情報 電力 東電会長交代「既定路線」 経産省出向者の行方も焦点

 東京電力HDは、川村隆会長(80)の交代が「既定路線」になっている。後任会長には、嶋田隆・前経済産業事務次官(59)=写真=が取り沙汰される。嶋田氏は12~15年に東電取締役を務め、東電改革を進めた人物。19年7月の次官退官後は、東電HDの筆頭株主である原子力損害賠償・廃炉等支援機構(原賠機構)の特別顧問に就いている。

 経産省が11年の東電実質国有化後に送り続けてきた東電取締役ポストの行方も焦点だ。現在は3代目の山下隆一氏(55)だが、嶋田氏が会長に就く場合には4代目を送らない可能性も浮上している。一方、従来通りに経産省からの出向者を受け入れ続けて、嶋田氏を会長でなく社外取締役で迎える可能性もささやかれる。その場合の後任会長候補のめどは立っていないもようだ。

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