ワイド特別版 2020年の企業人事情報 電機 シャープ戴社長退任へ 後継候補の有力者不在
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電機業界で社長交代が決まっているのがシャープだ。会長兼社長の戴正呉氏(68)=写真=が22年3月期までは会長職を継続するが、20年3月期で社長職を退くことを明言している。20年4月には新社長が誕生することになる。
戴氏は17年12月の再上場時から自らの後継問題を課題に挙げていた。そして後任育成も視野に、18年1月から、戴氏を含め石田佳久氏(60)、野村勝明氏(62)、高山俊明氏(44)の4人による共同CEO(最高経営責任者)体制に移行した。
このうち、高山氏は今年5月に退任し、台湾の鴻海精密工業の経営幹部に就任。共同CEO体制は3人で継続している。残る野村氏、石田氏ともに現在は副社長だが、石田氏はソニー出身。シャープ生え抜きの野村氏が代表取締役で実質的に日本人トップのポジションにある。では、野村氏が後継の最有力候補かというと、そうでもなさそうだ。戴氏がいまなお「(後継は)外部も含めて幅広く検討する」と発言していることから、野村氏の線…
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週刊エコノミスト
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