村田晋一郎/加藤結花
有料記事
編集部から
先日、取材の途中で母校の大学に立ち寄る機会があった。取材場所が大学隣接のホテルだったからだが、大学界隈に来るのは、恩師の最終講義で訪れて以来なので、約5年ぶり。ホテルには開業25周年のモニュメントが飾られてあった。それで在学中は「大学がホテルを誘致してサイドビジネスをするのはけしからん」とホテル建設が一部で批判されていたことを思い出した。都心の一等地の有効活用は大学の経営課題だが、当時はそういう認識は低かった。
一方で、宴会場を持つホテルが大学に隣接するメリットは大きく、学会行事やOB会、謝恩会などの場所として何かと都合が良い。私自身もOB会などでこのホテルを何度か訪れたことがあるし、同期にはここで結婚式を挙げた友人もいる。かつて批判があったことが考えられないぐらい、今ではホテルが大学に当たり前の存在になっていると感じる。
残り1171文字(全文1543文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める