経済・企業挑戦者2019

峯啓真 シェアメディカル代表 「聴診」にデジタル革命を

撮影 武市公孝
撮影 武市公孝

 発明されてから200年間、いまだにアナログの世界にある聴診器をデジタル化した。聴診音をデータ化して保存・共有し、医療界の問題解決と発展を目指す。

(聞き手=藤枝克治・本誌編集長、構成=白鳥達哉・編集部)

 学校検診で100人くらいの児童を診ると、聴診器の付け外しの繰り返しで耳が痛くなる──。聴診器デジタル化ユニット「ネクステート」の開発のきっかけは、ある小児科医師の悩みを聞いたことでした。

 聴診した音をデジタルデータに変換すれば、ヘッドホンなど耳に負担のかかりにくい機器で使えるだけでなく、音のデータを録音して蓄積・検証することも可能になります。これはビジネスになるのではないかと考え、開発を始めました。

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