新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

台湾 弾圧の史跡で「恋愛の自由」展=井上雄介

記念館はかつての警察署。左後方は現警察署(筆者撮影)
記念館はかつての警察署。左後方は現警察署(筆者撮影)

 台湾を代表する観光地、台北の大稻埕(だいとうてい)地区にある「台湾新文化運動記念館」が開館1周年を迎え、「自由恋愛・日本統治時代におけるロマンス」展を始めた。1920年代、日本統治下でモダニズムの時代を迎えた台湾社会。結婚相手は親が決めるとの伝統的な観念に反逆し、恋愛の自由が叫ばれ始めた。展示は、当時の台湾の思想や風俗を、写真や雑誌、書籍などを使って回顧している。

 個人の意志を尊び、恋愛の自由を叫ぶ背景には、民権運動の高まりがあった。台湾史上最も著名な民権活動家、蒋渭水医師らが21年に台湾文化協会を結成し、「新文化運動」を率いた。蒋は27年に政党「台湾民衆党」を結成。総督府に危険視され、十数回も逮捕されている。

残り237文字(全文547文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事