ニューヨーク GDP成長拡大中の郊外区=冷泉彰彦
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ニューヨーク市は、マンハッタン島、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタッテン島という五つの区で構成されている。中でも、金融センターであり世界有数の商業都市であるマンハッタン島の存在感は大きく、経済規模は国内総生産(GDP)換算で6000億ドル(約65兆円)と中堅国家並みの規模を誇る。その他の各区は、マンハッタンに通勤する人々の居住区、郊外区との位置づけだ。
米商務省経済分析局が発表した2018年分の地域別GDPデータによれば、その「郊外区」の経済成長が著しい。マンハッタン区のGDPが17年から18年にかけマイナス0・2%と微減した一方、JFK国際空港やアジア系の多い地区などを抱えるクイーンズ区はGDPが前年比5・9%増。若者やスタートアップの起業の地として人気が高まるブルックリン区は同7%増。
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週刊エコノミスト
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