長期投資の意義を再考する=正岡利之/2
有料記事
投資期間が長期になるほど「リスクが下がる」と、考えている人が意外に多い。しかし、将来の自分がどうなっているかを想像してほしい。1カ月後、1年後、10年後と、遠い先の将来ほど、不確かさを増す。
投資の場合はどうか。図1は、外国株式の収益率が時間の経過に伴って、どのような範囲の中に散らばったかを示している。運用期間が長いほど縦棒も長くなる傾向にあり、それだけ収益率の散らばりが大きくなる。
つまり、ばらつきの度合いが大きいほどリスクが高い状態であり、実際には期間が長いほど、不確実性は高まるのだ。
残り698文字(全文946文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める