米国去る国際的半導体組織 ソフトバンク傘下に打撃も
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スマートフォンなどのCPU(中央演算処理装置)の設計の開発を手掛ける非営利団体の管理組織、「RISC–V(リスクファイブ)・ファンデーション」が本部を米国からスイスへ移転すると昨年末に発表したことが、半導体業界で波紋を呼んでいる。リスクファイブはコンピューター基本ソフトのLinux(リナックス)と同様、使用料が発生しないオープン設計が特徴だ。
米カリフォルニア大学バークリー校で誕生したリスクファイブは、米国色の強い組織とみられがちだが、欧州移転によって「米国寄りとの見方を薄める」と業界関係者は指摘する。米国製部品やソフトの使用を排除されている中国の華為技術(ファーウェイ)にとって移転は朗報だろう。
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